【結論】復職後のストレスは「想定内」にできる
復職が決まった時、多くの方が感じるのは「嬉しさ」よりも「不安」です。「また同じように追い詰められるのではないか」「周囲の目が気になる」「以前のように働けるだろうか」——こうした復職ストレスは、休職経験者のほぼ全員が感じるものです。
しかし、復職後に感じるストレスの多くは、事前に「想定」し「対策」を立てておくことで、大幅に軽減できます。この記事では、復職後に多くの方が経験するストレスの種類と、それぞれの具体的な対処法を解説します。
この記事は復職準備完全ガイドの関連記事です。復職準備の全体像を知りたい方は、まずガイド記事をご覧ください。
復職後に感じる5つの主要なストレス
ストレス1:「周囲の目」が気になる
復職後、最も多くの方が感じるストレスが「周囲の目」です。「休職していたことをどう思われているだろう」「腫れ物に触るように扱われている気がする」「以前と同じように接してもらえない」——こうした感覚は、復職初期に特に強く現れます。
対処法
- 「気にしすぎ」の可能性を認識する:実際には、同僚の多くはあなたの復職を歓迎しています。「自分が思っているほど、周囲は気にしていない」ことが多いです
- 自分から挨拶する:「ご迷惑をおかけしました。またよろしくお願いします」と一言伝えるだけで、お互いの気まずさが大幅に軽減されます
- 休職理由を詳しく説明する必要はない:「体調を崩して」程度の説明で十分です。詳細を聞かれても、答えたくなければ「プライベートなことなので」と伝えて構いません
ストレス2:「以前のように働けない」焦り
休職前にバリバリ働いていた方ほど、復職後のパフォーマンスの低下に焦りを感じます。「こんな簡単な仕事に時間がかかる」「集中力が続かない」「判断力が鈍っている」——これは、長期間の休養後には当然起こることです。
対処法
- 「70%ルール」を意識する:復職後3ヶ月間は、以前の70%の力で働くことを目標にしましょう。100%を目指すと、再び心身を追い詰めてしまいます
- 小さな成功体験を積み重ねる:「今日はこの業務を完了できた」「会議で一つ発言できた」など、小さな達成を意識的に認めましょう
- 比較対象を変える:「休職前の自分」ではなく、「復職1日目の自分」と比較してください。確実に前に進んでいるはずです
ストレス3:業務量の調整に関する葛藤
復職直後は業務量を軽減してもらうことが一般的ですが、これが逆にストレスになることがあります。「自分だけ楽をしている」「周囲に負担をかけている」という罪悪感です。
| 考え方の転換 | 具体的な思考 |
| Before(罪悪感) | 「自分だけ楽をしていて申し訳ない」 |
| After(現実的な思考) | 「段階的に業務を増やすことが、長期的にはチームへの最大の貢献になる」 |
業務量の調整は、再休職を防ぐための重要な措置です。ここで無理をして再び休職することの方が、チームへの影響は大きくなります。
ストレス4:通院・服薬の継続に関する悩み
復職後も通院と服薬を継続する必要がありますが、「仕事が忙しくて通院の時間が取れない」「薬を飲んでいることを知られたくない」といった悩みが生じることがあります。
通院時間の確保:復職前に上司・人事と「月1回の通院日」を取り決めておく。有給休暇や時間休の活用も検討
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服薬の工夫:昼食後の服薬が必要な場合は、ピルケースを使って目立たないように。服薬理由を聞かれても「持病の薬です」で十分
自己判断で中断しない:「もう大丈夫」と感じても、薬の減量・中止は必ず主治医と相談してください
ストレス5:再発への恐怖
復職後、少しでも体調に変化があると「また再発するのではないか」という強い恐怖を感じることがあります。この恐怖自体がストレスとなり、悪循環に陥ることもあります。
対処法:「再発防止プラン」を作成する
リワークプログラムで作成した「再発防止プラン」を、いつでも見返せる場所に保管しておきましょう。プランには以下の要素を含めます。
- 自分のストレスサイン:「睡眠が浅くなる」「食欲が落ちる」「イライラが増える」など
- 対処法リスト:サインに気づいた時にとる行動(散歩、呼吸法、相談など)
- SOSの出し方:誰に、どのタイミングで、どう伝えるか
- 緊急連絡先:主治医、リワーク支援機関、産業医の連絡先
復職後のストレスを軽減する日常習慣
セルフケアの「ABC」
復職後のセルフケアとして、以下の「ABC」を日常的に実践しましょう。
A:Activity(活動)
仕事以外の活動を意識的に取り入れる。散歩、軽い運動、趣味の時間など。「仕事だけの生活」にならないことが重要です。
B:Balance(バランス)
仕事とプライベートのバランスを意識する。残業は最小限に、休日はしっかり休む。「ON/OFF」の切り替えを明確にしましょう。
C:Connection(つながり)
支援者とのつながりを維持する。主治医への定期通院、リワーク支援機関の定着支援、信頼できる同僚や家族との対話。孤立しないことが再発防止の鍵です。
復職後の定着支援を活用する
就労移行支援型のリワークプログラムを利用した場合、復職後も最大3年間の定着支援を受けることができます。定着支援では、以下のようなサポートが提供されます。
定期面談:月1〜2回の面談で、職場での困りごとや体調の変化を相談
職場との調整:必要に応じて、支援機関のスタッフが職場と面談し、環境調整を支援
緊急時の対応:体調が急変した場合の相談窓口として機能
COCOCARAでは、復職後の定着支援を特に重視しており、累計332名の利用者に対して、きめ細かなフォローアップを行っています。
まとめ:復職ストレスは「準備」で乗り越えられる
復職後のストレスは、避けられないものです。しかし、事前に「何が起きるか」を知り、「どう対処するか」を準備しておくことで、そのストレスを大幅に軽減できます。
大切なのは、「ストレスをゼロにする」ことではなく、「ストレスと上手に付き合う方法を身につける」ことです。リワークプログラムで学んだスキルと、復職後の定着支援を活用しながら、自分なりの持続可能な働き方を見つけていきましょう。
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